プールエリアの片隅にあるゲートで「入場ウォッチ」をふたたび、ピッ。
カウンター式のカフェの横を通って、サウナ室のあるほうに行くのですが、静かで薄暗く、プールエリアとは別世界のようです。
カフェでは何も注文しませんでしたが、ここのお会計も「入場ウォッチ」で精算できるシステムみたいでした。
さて、ここで、大事なお知らせがあります。
サウナ室では全裸になるという規則です。サウナ室では全裸になるという規則です。
大事なことなので、2回言いました。
ドイツ文化圏では、温泉やサウナは純粋に医療目的の療養の場とみなされていて、水着を着ていると効果が薄れると考えていて、ドイツ本国では、温泉プールでも、全裸だそうです。
ここメラーノは、イタリアなので、プールのほうは水着着用、より療養効果を求めるサウナではドイツ式に全裸ということにしているようです。
しかし、夫も私も、全裸になる勇気はなくて、サウナ室に入らなければ、水着でいいだろうと思って、ただ、空いているプールを求めて、サウナエリアに入ったのでした。
そして、誰も入っていないプールを見つけて、水着のまま入っていたところ・・・
スタッフに怒られました。
いや、まあ、正確には怒られたんじゃなくて、水着を脱ぐように指示された、というべきかな。何しろこちらがルール違反をしていたわけですから。
サウナエリアでは、プールでも水着着用不可とのことでした。(英語で教えてくれました)
でも、全裸でウロウロしてる人を見かけないなあと思ったところ、廊下で水着を脱いで、廊下の壁に着いているフックに水着をかけておいて、バスローブを羽織って移動するのがお作法みたいです。
で、プールに入るときには、バスローブを脱いで、プールの横の壁のフックにバスローブをかけて、プールに入るのです。
ということで、仕方なく、水着を脱いで、もう一回プールに入りました。
日本でも混浴露天風呂には入ったことがない私たち、全く知らない人たちの前で全裸になるなんて、人生で初めて!
ところで、ここまで来といて言うのも何ですが、私は実は
高温のサウナが苦手。
なのです。でも、脱いでしまった以上、サウナに入らないで出ていくのはなんだか悔しいので、バスローブを羽織ってサウナ室の前の廊下をうろうろして、各サウナ室の温度を確認し、いちばん低い設定温度のサウナ室に入ってみました。
入ってみたら、中は、先客がいるのかいないのかわからないほどの暗さ。よく見たら奥のほうに誰か二人いました。
でも、これならお互い裸でもよく見えないからまあいいよね。と思うことにする。
じっと座っていると、照明が少しだけ明るくなったり暗くなったり、オレンジ色になったり、ピンクになったりします。この色のセンスはどうにかならんか、と思うんだけど、もしかしたら何か医療的な効果があるのかしら?
サウナ室ではしゃべるなって書いてあるし、黙ってじっと座っていたら、しばらくして先客のお二人が出て行きました。ドアを開けたときに見たら、結構年配のご夫婦だったみたい。やっぱり若い人たちは恥ずかしくてサウナエリアには来ないのかもね~。
その後、塩を体に塗りつけてから入るサウナというのも、あんまり温度が高くないのを発見し、入ってみました。
入り口に塩が入った容器が置いてあって、そこから塩を手に取って、中に入ります。全身に塗ろうと思うとたくさん要るので、かつての水戸泉状態で手のひらに塩をてんこ盛りにして入ります。
私はスーパー銭湯で塩サウナもどきに入ったことがあったけれど、イマイチ効果を感じなくて、夫はハナっから効果なんてないだろうと思いながら、二人ともここの塩サウナには好奇心で入ってみたのですが・・・
実際にはツルッツルになります!!!
スーパー銭湯と違って塩がいいのか、温度設定が絶妙なのか、もしくはメラーノの水質がいいのかわからないけれど、塩を塗ったところから汗が流れていくと、お肌がツルツルになるのを感じました。
感動しながら室外に出て、シャワーで塩を洗い流しました。
そして今度はバスローブを羽織って、休憩室に行ってみました。
ただソファに座る形式のところもあれば、ウォーターベッドに横になれるところもありました。特にウォーターベッドのところは、適度に薄暗く、本当に気持ちよく、リラックスできました。
ただ、私はバスローブを着ていてもおなかが冷えそうだったので、次の日からは自分の乾いたタオルを持ってきて、おなかに乗せることにしました。
このテルメのサウナエリア、オススメですよ!
全裸になるのはちょっと、と思う方もいるでしょうが、他のお客さんはほとんどが白人の年配のご夫婦で、日本人どうしだったら恥ずかしいかもしれない状況だけれど、意外と気になりませんでした。
スタッフも巡回しているので、危険なこともなさそうです。