念願のクリスマス・マーケット♪




テルメと並ぶ、メラーノのもう一つの売りが、冬のクリスマス・マーケットです。
本来、クリスマス・マーケットはクリスマスの準備をするためのものだと思うのですが、最近はクリスマス休暇(日本で言う年末年始)の観光向けに、年が明けてもしばらくは開催している街が増えたようです。メラーノも、2015年は、1月6日までやっていました。

私たちがメラーノに行ったのは、年末だったので、

クリスマスを過ぎたら、何を売っているんだろ?



 と、大いに疑問でしたが、実際に行ってみたら、食べ物の屋台が目立ちました。
他には、あたたかそうな靴下やスリッパなど、冬物のお店や、2015年用の手帳のお店なども。
でも、中にはまだクリスマス・オーナメントを売っているお店も。クリスマスが過ぎても売れるのかなあ?
さすがにクリスマス・オーナメントのお店は空いていましたが、マーケット全体はこの混みようです。



 一番人気だったのは、豚肉を焼いたものをパンにはさんだものを売っていたこの屋台。私たちも並んでみました。美味しかったです。

後に残るものも買いたいと思ったけれど、靴下は

いかにも真冬に家で履きます

というデザインのものばかりで、日本に帰って実際にいつ履くのだろうかと思って買いませんでした。あんまり安くなかったし。

ということで、自分へのお土産に2015年用の手帳を買ったのですが、その場では「このデザインステキ~♡」と思って買ってみたものの、後で冷静に見てみたら、使いにくかった…。
もちろん、日本の祝日が書いてないってことはわかっていたし、月の名前と曜日の名前は、イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語で書いてあるので、英語がわかっていれば、すぐ読み取れるのですが、何が使いにくいかっていうと、見開き4日間という配置が連続しているので、

ページによって曜日の位置が変わる

のです!
ふーっ、友達の分まで買わなくてよかったよ…。
夫には、「だから言わんこっちゃない」という態度をされたけど、いや、あんた、あのときは「日本の祝日は書いてないよ」って言っただけだったよねえ?ページごとの配置のことなんか言ってなかったよねえ?

さて、クリスマス・マーケットでいちばん楽しかったのは、お昼にスープを食べていたときのことでした。
スープが美味しかったのもあるけど、同じテーブルで向かいにいたおじさま客が、「二人で一緒に写真を撮ってやろうか」と英語で話しかけてくれて、夫と私の写真を撮ってくれたのです。一枚撮ってくれた後に、「もう一枚」と言ってくれたのですが、おじさまとしては、念のためのもう一枚ではなくて、カメラ目線の一枚と、自然体の一枚を撮りたいという美学があったようで、二枚目を撮るときに、

 LOOK AT THE SOUP !(スープを見て!)

と言われました。



そのおじさまの印象が強くて、何のスープを食べたのか忘れそうになりましたが、写真を見て振り返ったところ、ポルチーニ茸のクリーム・スープでした。めっちゃ美味しかったです。

あと、クリスマス・マーケットで有名なのは、グリューワイン(ドイツ語でGlühwein)というもので、あたためた赤ワインに身体を温めるいろいろなスパイスが入っている、ちょっと甘い飲み物です。マグカップに入れて売っていて、飲み終わってマグカップを返したら、カップの代金を返金してくれますが、私たちはカップを記念に持って帰りました。



 他には、シュネーバル(ドイツ語でShneeball)が美味しかったです。ひも状の生地を丸く固めて揚げたお菓子で、粉砂糖がけのもの、チョコレートがけのもの、シナモン風味のものなどいろいろあり、私が買ったのはチョコレートがけのものでした。お店によって生地の固さは違うようですが、私が買ったのは、結構生地が詰まっている感じの固めのものでした。大3ユーロ、小2ユーロでしたが、小でもこぶし大ぐらいあって、結構なボリュームでした。

ここまでで、クリスマス・マーケットで売っているお菓子や飲み物の名前がドイツ語しか書いてないことにお気づきだと思いますが、もともとクリスマス・マーケットはドイツ語文化圏のもので、イタリアでは北イタリアの一部の街でしか開催されていないそうです。

お土産によさそうな食べ物を売っている屋台もあって、チョコレートやナッツや飴など日持ちのよさそうなものを売っている屋台で、私はヌガーを買いました。

その場で食べる軽食類はあんまり安くなかったのですが、お菓子類は安かったです。

ところで、クリスマス・マーケット全般に言えることなのか、メラーノ特有の現象なのかわかりませんが、犬を連れているお客さんがとても多かったです。
黒柴を連れていた人に「シバイヌですか?」ってつい話しかけてしまったら、

 「シバイヌって知らないわ。この子は、チャイニーズ・ハスキーよ」



って言われたんだけど、後でググったら、チャイニーズ・ハスキーなんていう犬種、日本語でも英語でも見つかりませんでした。イタリアではシバイヌをチャイニーズ・ハスキーって呼んでるのかなあ?
でも、親切な人で、私たちが写真を撮りやすいように、ワンコのおやつを私に渡してくれました。
お店の人との会話も楽しいし、お客さんどうしの触れ合いも楽しい、クリスマス・マーケットでした。

多分毎年更新されると思いますが、メラーノのクリスマス・マーケットのURLはこちら↓
http://mercatini.merano.eu/en/christmas-market-merano-meran.html