ヴェローナは、北イタリアのヴェネト州にあり、「ロミオとジュリエット」の舞台として有名な街です。見どころとして特に有名なのは、アレーナ(古代劇場)とジュリエッタの家ですが
…えっ、「ロミオとジュリエット」ってホントの話だっけ???
うーん、シェークスピアはヴェローナを訪れたことはないそうですので、本当にその家に住んでいた少女をモデルにして書いた作品かは謎ですが、いかにもそういう感じの家があったので、観光に使っちゃってるみたいです。
と、こんなことを書くとたいしたことがない街みたいに見えちゃいますが、アレーナはローマのコロッセオみたいにすごいし、イタリアらしい落ち着いた街並みや、素晴らしい美術品を持つ教会などもたくさんあって、美しい観光地ですよ。
見どころの多い街の中心部は駅からは少し離れていますので、ヴェローナらしい雰囲気に浸りたい方は、街の中心部のホテルを選ぶことをオススメします。
私たちは、深夜にヴェローナ空港に着いて、翌朝の鉄道移動のためにヴェローナに泊まったので、ホテルは駅前のNovo Hotel Rossi を選びました。ヴェローナには、駅のど真ん前のホテルというのがないので、駅から200メートルほどの位置にあるこのホテルが、多分駅にいちばん近いホテルです。

Novo Hotel Rossi は、イタリアにしては何の情緒もないビジネスホテルのようなホテルですが、清潔であたたかくて、スタッフもてきぱきしていてよかったです。
特に好印象だったのは、イタリアのホテルではパスポートを確認するのですが、パスポート本体をチェックアウトまで預かるという、不安をかきたてるようなホテルや、コピーするのに時間がかかるから、先に部屋に行っていてくれというホテルもある中で、このホテルでは「今、コピーするからちょっと待ってて」と言って一瞬で返してくれたこと。やればできるじゃん!
ローシーズンだったので、1泊朝食付きで1部屋80ユーロしなかったのですが、部屋には湯沸かしポットもありました。朝食ビュッフェも、期待していたより品ぞろえが豊富で、イタリアらしいハムやチーズ、何種類もある手作りのジャムや、
朝からこんなもの食べるの?と思いながらも結局食べちゃうあま~いケーキ類など

を見ていると、「イタリアに着いたなあ」という実感が湧いてきて、テンションが上がりました。フルーツも、日本のホテルのカットフルーツと違って、何種類か丸ごと置いてあるので、丸かじりすると、旅行気分が高まります。
私たちは今回は深夜に着いたので、ヴェローナ空港からタクシーに乗って、ホテルまで3000円以上かかりましたが、もっと早い時間帯だと空港から駅前までバスがあって、安くて便利です。
もちろん、駅前から街の中心部へはバスが出ていますので、このホテルに泊まって、街の観光をすることも可能です。
ヴェローナ空港は、ミュンヘンやフランクフルト、パリ、アムステルダムなど、日本からの直行便がある空港とも、シチリアやナポリなどの南イタリアの空港ともフライトがあるし、鉄道もヴェローナからは、イタリア内の東西南北すべてに伸びているので、イタリア旅行の際にはヴェローナを活用するのもオススメです。
ただし、ヴェローナは、見本市があるときはホテルの料金が3倍ぐらいに跳ね上がるのでご注意ください。私が以前ヴェローナに泊まろうと思ったらやたら高いので、パドヴァ泊に変更したのは、9月下旬でした。ホテルの料金はHPで1年ぐらい先まで見られることが多いので、飛行機のチケットを取る前に、妙に高い時期がないか確認してみるといいと思います。
Novo Hotel Rossi のサイトはこちら↓
http://www.novohotelrossi.it/en