トレント(TRENTO)のオススメ(?)ホテル GRAND HOTEL TRENTO


トレントは、イタリア北東部、トレンティーノ・アルトアディジェ州の州都です。トレンティーノ・アルトアディジェ州は、日本ではあまり有名ではありませんが、2009年に世界自然遺産に登録された、ドロミテ山塊がある州です。
トレントはドロミテ山塊の南の外れに位置し、街並みの向こうに岩山が見える、とても美しい街です。
初めて行ったときに私はトレントに一目惚れし、北イタリアを旅行するときはいつもトレント泊を日程に入れているので、トレントには何回か来たことがあります。いつもは春から夏の季節ですが、今回は冬で、いつも泊まるホテルは休んでいました。

ということで、今回は、

ふだんなら高くて泊まれない



グランド・ホテルに泊まります。といっても、奮発したのではなくて、グランド・ホテルはロー・シーズンの割引率が大きくて、他のもう少しカジュアルなホテルよりも安かったのです。
トレントの中ではおそらくトレント駅に最も近いホテルで、寒い時期に荷物を持って移動する距離が少ないのも魅力。



 旧市街の中ではないので、窓から見える風景はちょっと殺風景ですが、いかにも高級ホテルといった風情の堂々たる外観、ロビーも室内も内装はヨーロッパらしい格式があるもので、とても素敵でした。

がっ!

ロー・シーズンだとスタッフのやる気もローになってしまう

のか何なのか、妙なことが少々・・・。

まず、この日泊まった部屋の

冷蔵庫には、ステーキ用の生肉のパックが入っていましたぁ!

今までいろんなところに行って、いろんな目に遭ってきたけれど、これはさすがに初めてです。
たまたま前の日に泊まったお客が忘れて行ったのを、今日のスタッフが見落としたのならまだいいけれど、もしかして、何日も冷蔵庫のチェックをしてないとしたら怖すぎです。

いつの日付のお肉なのか確認しようと、怖いもの見たさも手伝って、私はもう一度冷蔵庫を開けようとしたのですが、

「もう見ないほうがいい。関わらないほうがいい。見なかったことにしよう」

と、夫に止められてしまいました。

それさえなければ、部屋も広く、調度品も素敵で、ベッドの寝心地も良く、空調も快適で、清潔で、すごくいい部屋だったのですが…。



 朝食も豪華でしたよ。普通はおかずはハムとチーズだけのことが多いイタリアの朝食には珍しく、スクランブル・エッグも、自分でカプレーゼが作れるように、モッツァレラ・チーズとトマトもあって、さすが高級ホテルでした。

朝食の美味しさに機嫌を直して、気分良くチェックアウトするつもりだったのですが、結局、ロー・シーズンのローっぷりは生肉だけではなかったのです。

いざ部屋を出て、フロントに降りようとすると、

2基あるエレベーターが1基しか動いていない

のです。だったら空いているのかといえば、激混みで、上のほうの階のお客さんで満員になってしまっていて、何回も見送る羽目に。
このままではいつになるかわからないので、重い荷物を持って(夫に持たせて)、

5階から1階まで、階段で

降りました。もしも電話でスタッフに荷物運びを頼んだとしても、エレベーターがあの状況では、いつ来てくれたかわかったもんじゃありません。

冷蔵庫の生肉はたまたま見落としただけだとしても、朝のチェックアウトのラッシュ時に、エレベーターを1基しか稼働させていないのは、高級ホテルとしてはいただけないよね…。
前の晩は普通に2基動いていたので、故障じゃないと思うんだけど、まあイタリアでは、いろいろ断りもなく故障していることも多いので、故障じゃなかったとも言い切れませんが。

ということで、このホテルは、「オススメホテル」ではなくて、「オススメ(?)ホテル」です。

ホテルのURLはこちら↓です。
http://www.grandhoteltrento.com/en