メラーノで年が明けた!


ぐだぐだの福引き後のだらけたひとときを、デザートを食べながら過ごした後、カウントダウンの瞬間は、みんなでまた乾杯をしました。



 その後の後、屋上に行くように言われて、部屋の外に出るみんなにぞろぞろついて行くと、途中の廊下にいろんな色の風船がたくさん浮いていました。みんなが一つずつ風船を取っているので、私たちも取りました。

食事の前に、紙が配られて、「願い事を書いて、後で屋上で、風船と一緒に飛ばして、花火を上げて云々」と言われていたので、

ふんふん、これに願い事の紙をつけて飛ばすんだな。

そこまでは私は合っていました。
でも、私は自分たちが屋上で花火を上げるんだと思い込んでいたのですが、屋上に出たら、山の上から打ち上げ花火が上がっているのが見えました。

ホテルの屋上から花火を上げるんじゃなかったのか!

みんなが花火を見ながら、次々に自分の持った風船を空へと飛ばしています。
私は、願い事を付けた風船を、花火で飛ばすのだと思い込んでいたので、願い事の紙は燃えてしまうだろうと思っていて、危うく名前を書きそうになっていたのですが、念のためやめといてよかったぁ。
日本語で書いたのですが、誰か日本語が読める人に拾われて、名前が書いてあったら恥ずかしいったらないですよね。
ちなみに、願い事の内容は、私はとある野望を書いてしまい、名前が書いてあったら絶対に恥ずかしいです。夫は「またメラーノに来られますように」だって。旅行先を決めたときに、「もう二度と行きたいって言わないから!」って言ってなかったっけ?

花火は日本の田舎の夏祭りぐらいのペースで上がり、それなりにきれいでしたが、大きな花火大会を知っている日本人には物足りないかも。花火は何分間かで終わり、風船を飛ばしたら、なんとなくまたみんなで屋内に戻りました。
そのときには私たちはもう眠くて眠くて、インペリアル・アートに戻ろうと思い、ホテル・エウロパのフロントに行って、「お会計はインペリアル・アートのほうでいいですか?」と確認しました。そうしたら、提携ホテルだからそれでいいとのことでしたが、フロントのお兄さんが

1時からザンポーニャの演奏がありますよ!

と熱心に勧めてきました。
もう眠いからホテルに戻りますって言ったんだけど、いったんトイレに行って、いざ帰るときにもう一回挨拶したら、

今から街を見て回ってきて、1時に戻って、ザンポーニャを聞くといいですよ。

とまた勧められてしまいました。
ザンポーニャというのは、イタリアのバグパイプの一種だそうですが、新年に演奏するものなのかなあ?今思うとどんな曲を演奏するのか聞いてみればよかったと思うけれど、そのときは、もう、眠いわ寒いわ疲れたわで、限界でした。



 ホテル・エウロパの横は街で一番大きな通りが通っていて、ホテルの外に出てみたら、そこが歩行者天国になっているのか、ものすごい人出でした。この町に、観光客を含めても、こんなに大勢の人がどこにいたのかっていうぐらい、暴動みたいに(?)人が集まっていました。
メラーノでは、そのときまで、自分たち以外の東洋人を見かけなかったのだけれど、その新年を迎えた直後の交差点では、アジア人の若者たちも何人か騒いでいました。近くの小さな町から出てきたのかなあ?

大晦日の夜じゃなくて、普段の日に見かけたとしたら、身の危険を感じるほどの盛り上がりようで、見てるだけで、疲れてしまい、とてもとても、ザンポーニャまで気力体力が続くとは思えず、インペリアル・アートに戻りました。
部屋に戻ると、新年のお祝いのシャンパンがサービスで置いてくれてありました。

欧米ではいちばんの祝日はクリスマスで、新年はあまり大きなイベントではないと聞いていたけれど、それなりにお祭り騒ぎをやるんだなあと思いました。
もう一回参加したいかと言われたら、もういいですって思うけど、1回は参加してみてよかったと思っています。



 次の日は、お休みのお店も多くて、クリスマス・マーケットの屋台も開店時間が遅いところが多かったけれど、なんと、テルメは通常通り朝9時からだったので、朝から入ってまいりました。営業しているカフェも少なくて、散歩中に見つけたところに入ってジュースを飲んでいたら、経営者の知り合いと思われるお客さんが「今日もやってるの?」って言って入って来ました。やっぱり元日はお休みのところが多いのね。
夜はやっているレストランもあり、クリスマス・マーケットも食べ物系の屋台はやっていたので、食事には困りませんでした。

ところで、今回は繁忙期なので、トライしてみませんでしたが、テルメにはスパもあって、マッサージやエステが受けられます。
前回日帰りで行ったときは日曜日で、受付でマッサージをお願いしようとしたら、
「スパは日曜日休みだから、平日に予約してから来てください」
とあっさり言われてしまいました。日本だと考えられないけれど、ヨーロッパでは、日曜日は、スパで働く人の休日、なんですねえ。
ということで、メラーノのテルメでスパを体験されたい方は、平日に行くことと、事前の予約をオススメします。