メラーノは遠かった その1



さて、飛行機(フランクフルト経由)とホテルは取れましたが、メラーノにたどり着くまでの移動手段を確保しなければなりません。
ほんとはレンタカーが使えたらいちばんいいのですが、日本でもふだん車に乗っていない私たち、イタリアの狭い道路を運転するなんて怖くて考えられません。
・・・イタリアって意外に道路が狭いんですよ!

ということで、基本的にイタリア国鉄で移動することになるのですが、まだ夏の段階では夏ダイヤしか出ていないので、待つ、待つ、待つ…。

イタリア国鉄のサイトでは、1か月以上前に予約するととってもお安く買える割引制度などがあるので、3か月ぐらい前になったら冬ダイヤも出てるかなと思って見たのですが、9月になっても12月半ばまでのダイヤしか出ていません。ふたたび、待つ、待つ、待つ…。
結果、10月になっても、11月になっても、出てこない!

もしや、北イタリアは寒くて、雪に埋もれてしまうので、真冬は運休するのではないか?

などという不安も頭をよぎります。
で、南イタリアの駅名を入れて検索してみると、やっぱり12月半ばまでしか出ない。ホッ。と安心してる場合でもないのですが、とりあえず北イタリアだから列車がないというわけではなさそう。

結局年末年始以降のダイヤが出てきたのは、12月に入ってからでした。
これは、毎年そうなのか、今回に限って何かトラブルがあったのかはわかりませんが、多分トラブルだった気がする…

ところで、イタリア国鉄には、大きく分けて、特急(フレッチャロッサFrecciarossaとかフレッチャビアンカFrecciabiancaとかEurocityとか)と、急行みたいなの(レジオナーレヴェローチェRegionale Veloce)と、各駅停車(レジオナーレRegionale)があります。
特急はサイトで座席を指定して予約できるのですが、快速と各駅停車は予約できません。もちろん、特急より快速や各駅停車のほうが安いのですが、

イタリアの列車は意外に混む

ので、各駅停車では、座れないんじゃないかと泣きそうになったことや、周りの人たちに「スーツケースを持っていてごめんなさい」って言いたくなったことや、途中の駅でいきなり何十分も止まってしまったことなどなどなど、数々の恨みつらみ、というか反省点があって、私たちはできるだけ特急を予約することにしています。特急が1日に2,3本しかない路線もあるのですが、旅程をそれに合わせてでも、特急を取ったほうが安心です。

今回も、ヴェローナからボルツァーノまでは、特急を取りました。でも、ボルツァーノからメラーノまでは各駅停車しかないので、当日チケットを買うことにしました。当日券は日本のJRと同じく、発着駅じゃなくても買えるので、早めにヴェローナの駅に行って、ボルツァーノ・メラーノ間のチケットを買うつもりでした。

しかしいざ旅行が始まってみると、

とんでもない事態

を目にすることになるので、お楽しみに。




いよいよ出発です!

12月末の日曜日、日本を飛び立ちます。そして現地時間の夕方、フランクフルトに着きました。フランクフルトでは待ち時間が4時間以上あったし、フランクフルト空港は市街地にとっても近いので、ちょっと街に出てみることにしました。
地下鉄に乗って、10分か15分で、街の中心部へ。
外に出てみると、空が青くてきれい。そして

さ、さ、さ、さ、寒い!!!

頭ではわかっていたけれど、こんなに寒いとは。
しかも日曜日なので、お店は全部お休みです。イタリアは日曜日もやっているお店が増えてきたので、その感覚でいたけれど、ドイツはやっぱり日曜日はお休みなのねえ。教会を見学したくても、時間的にもう閉まってるし。
地面にはうっすら雪が積もり、凍っていて滑ります。眺めはとてもきれいでしたが、あまりの寒さに何を好き好んでこんなところにいるんだという気持ちになってきて(そもそも私、寒いとこに行きたくないって言ったよねえ?!)、そそくさと空港に戻ります。



空港で腹ごしらえ。寒くてビールっていう気分じゃないけど、やっぱりドイツなので、ビールとソーセージを頼んじゃいました。
でも眠くて眠くて、ビールを飲んだら、眠気ガマン大会みたいになってきちゃって、いつも乗継地で思うのですが、

日程に余裕があれば、皆さん、乗継地で一泊したほうがいいですよ。

何とか頑張ってヴェローナ空港に到着。ひたすらメラーノに早く着きたくて、ヴェローナでは観光しない予定なので、ヴェローナ駅前のホテルを取っています。ホテルには空港からタクシーで到着。
 
ヴェローナのホテルはNovo Hotel Rossi です。イタリアにしては何の情緒もないビジネスホテルのようなホテルですが、清潔であたたかくて、スタッフもてきぱきしていてよかったです。
特に好印象だったのは、イタリアのホテルではパスポートを確認するのですが、パスポート本体をチェックアウトまで預かるという、不安をかきたてるようなホテルや(幸いトラブルに遭ったことはないけど)、コピーするのに時間がかかるから、先に部屋に行っていてくれというホテルもある中で、このホテルでは「今、コピーするからちょっと待ってて」と言って一瞬で返してくれたこと。やればできるじゃん!



 このホテルはオフシーズンで安かったのですが、朝食ビュッフェも意外に豊富でおいしかったです。手作りジャムが何種類もあるのがイタリアらしくて、テンションが上がりました。

トレント国鉄のサイトはこちら↓
http://www.trenitalia.com/cms/v/index.jsp?vgnextoid=4ddd1a035296f310VgnVCM1000005817f90aRCRD
Novo Hotel Rossi のサイトはこちら↓
http://www.novohotelrossi.it/en