これがメラーノのテルメだ!




ホテルが高い高いとぼやいてきましたが、行ってみたら、非常に清潔で、スタッフも親切で、中に入るとホッとできるホテルでした。

 そして、このホテルはテルメの提携ホテルなので、宿泊料にテルメの利用料金が含まれていて、テルメに入るときに入場券売り場に並ばなくてもいいように、ホテルのフロントで入場券ならぬ入場ウォッチ(?)を渡してくれます。腕時計の形をしたこれを、テルメに入る自動改札みたいなところにピッとかざすと入れます。さらに、バスタオルとビーチサンダル(テルメサンダル?)とバスローブの入った袋を貸してくれます。うーん、至れり尽くせり。あ、温泉プールで着る水着は自分で用意してくださいね。

年末年始以外の季節だと、テルメの1日利用券が宿泊料金に含まれるのですが、ハイシーズンは3時間利用券でした。
以前日帰りで来たときは、9月上旬の日曜日で、それでも家族連れで大賑わいでしたが、

1日利用券がもらえないこの季節って、どれだけ混んでいるんだろう?

とちょっと心配…。

ヨーロッパの温泉はたいていどこでもそうですが、温度は低いです。メラーノのテルメも、一番高い温度設定のプールでも、37℃。ちょっと寒いんじゃないかという不安を打ち消すべく、日本を発つ前から、夫と二人で、
「温度が低いとゆっくり浸かれるから、意外にあったまるね」
「それに、意外に空いてたね」
などと、願望を込めた妄想会話をしていたおバカ夫婦ですが、さて、現実はどうだったでしょうか…。

では、早速テルメにGO!
「入場ウォッチ」をピッとやって入場。入場券売り場には行列ができていたので、ホテルでこれをもらえたのは確かに便利。
ここは、着替える場所が二人で入れる大きさの更衣室になっていて、ドアを閉めて中に入ると、荷物を置く台が壁から出せます。以前来たときはとても広いと思ったのだけど、今回はダウンコートを着てたり、フェイスタオルで押しかけた前回と違って、ホテルで貸してくれたテルメセットを持っていたりするので、ちょっと狭いかも。でも、性別で更衣室が分かれてる日本の温泉よりも、同行者と一緒にいられるこのシステムは便利です。
ロッカーは更衣室の中ではなく、外のロッカーコーナーにあって、空いているロッカーをさがして、荷物を押し込みます。ロッカーの鍵も、「入場ウォッチ」をかざして、開け閉めできます。小銭をさがす必要もないし、同行者と一緒に荷物を出し入れできるので、温泉エリアに何を持ち込むかを相談できるのもグッド!

さて、水着の上にバスローブを羽織り、サンダルを履いて、バスタオルを持って、あとはプールエリアに行くだけなのですが、同じような更衣室がたくさーん並んでいるので、どっちに行ったらいいのか、ちょっと迷いましたが、英語での表示もあり、ピクトグラムもあったので、ドアを開けて、ついに念願の温泉プールへ…

こ、混んでる!!!

以前来たときは小学生ぐらいの家族連れが多かったのですが、今回は客層が広く、若いカップルも、私たちのような若くないカップルも、年配のカップルも、赤ちゃん連れの家族連れもいて、めっちゃ混んでいました。

でも幸い、入れないほどではなく、壁にある荷物置き場にバスタオルを置いて、そこにサンダルを脱いで、いよいよプールに入ります。

ぬるい!

でも、冷たいわけではないので、だんだん慣れてきて、心地よくなります。妄想会話の「意外とあったまるね」は当たってました。
一番大きいプールでは、少しだけ泳げる程度のスペースはありました。そして、そのプールは厚手のビニールのカーテンみたいので隔てられただけで、外とつながっているので、カーテンの下を泳いで、外に出てみました。
外には気温を表示する電光文字がありました。

1℃だって!

日本の露天風呂も、もっと寒い雪が降るようなところにもあるんだから、驚くことではないかもしれないけれど、お湯の温度が低いから、やっぱり外はちょっとキツいです…。

かといって、風邪を引いてしまうほど寒い感じではなかったので、話のタネに外に出てみてよかったとは思います。

日本の温泉と違って、身体が熱くなるほどには温まれないので、プールから上がると屋内でもちょっと寒かったです。
プールサイドには休憩できるデッキチェアみたいのがあって、バスローブを羽織って、寝転んでいる人がたくさんいましたが、これは、欧米人と日本人の体質の違いなのか、私はバスローブを羽織っても寒くて、とてもそこでゆっくり寝転ぶ気にはなれませんでした。
しかし、温泉プールに入っているあいだは極めて快適で、プールから上がってすぐに身体を拭いて着替えれば、寒くなく、快適な施設ですよ。
プールの温度は4種類、33℃、34℃、35℃、37℃があり、他に、私は入ってないけど、18℃の水風呂があります。気持ちよさで言ったら、あと一声、せめて38℃か39℃のプールがあったらなあと思わないでもないですが、温泉の効能としてはこのぬるさでも十分発揮されるようで、初めて行った前回は私はテルメに行った当日と翌日、身体が完全にリラックスしたようで、爆睡できました。

テルメ内は当然ながら、撮影禁止なので、こちらの公式サイトの写真をご覧になって、イメージしてください。
http://www.termemerano.it/index.php?lang=3